幼児期からできる!非認知能力を伸ばす方法と大人ができるサポートを紹介
本記事では、デジタル化やAIの発達により、近年重要視されている非認知能力についてまとめました。
子どもが社会を強く生き抜いていけるようなスキルを身につけられるよう、しっかりサポートしていきたいと考えている人も多いですよね。
こんな人におすすめ
- 子どもにとって学力以外に大切なスキルが知りたい
- 非認知能力について詳しく知りたい
- 非認知能力を伸ばすために大人ができるサポートを知りたい
子どもの非認知能力の成長をサポートするために大人ができることについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
非認知能力とは
非認知能力とは、学力や知識とは異なるスキルのことです。
非認知能力の例
- 協調性
- 忍耐力
- 集中力
- 問題解決力
ほかにも、感情や環境に適応する力や、立ち直る力など、さまざまなスキルが非認知能力とされています。
非認知能力は人間関係や仕事の成功、そして人生の満足度にも大きな影響を与えることもあります。
社会を強く生き抜く力として、近年ますます注目が集まっているんですよ。
非認知能力はなぜ大事?
非認知能力はなぜ大事だといわれているんですか?
非認知能力には数値化できない根気強さや自信なども含まれており、大人にとっても大切な能力だからです!
非認知能力には積極性や粘り強さも含まれており、これらはリーダーシップの強化やモチベーションの向上などビジネススキルにもつながっています。
大人になってから非認知能力を向上させることは可能ですが、これらのスキルは子どものうちから育てておくとより有効です。
脳が柔軟な子どもの頃に非認知能力を養っておくことで、将来課題に直面したときに、その力を最大限に発揮できることが期待されます。
幼児期からできる!非認知能力をアップする方法
子どもの非認知能力を伸ばすために、幼児期からできる方法をまとめました。
非認知能力を伸ばす方法の例
- モンテッソーリ教育
- ごっこ遊び
- 感覚遊び
- 絵本の読み聞かせ
- STEAM教育
順番に見ていきましょう。
モンテッソーリ教育
子どもの自発的な学び・活動をサポートする教育方法であるモンテッソーリ教育は、非認知能力を育てる方法として非常に効果的です。
モンテッソーリ教育とは
子どもには自己育成能力があるという考えをベースにした教育概念のこと。
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。この内在する力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。
引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所
子どもは自発的に遊ぶことによって、非認知能力を養っていきます。
なお、モンテッソーリ教育を徹底的に行うのはなかなか難しいという人は、お家で「いいとこどり」をして取り入れられそうな部分だけ実践するのもおすすめですよ。
>>おうちでできるモンテッソーリ教育はこちらからご覧ください
ごっこ遊び
ごっこ遊びは、子どもが役割を演じることによって、さまざまな社会的スキルを向上させることができます。
おままごとや鬼ごっこなどの遊びを通じて、ルールを守る能力や面白さを生み出す能力が育まれるんですよ。
役になりきってシチュエーションを再現することによって、想像力も身につけられるでしょう。
架空のイメージを共有しながら遊んだり、子どもって高度な遊びを自然にこなしていますよね。
絵本の読み聞かせ
絵本を読み聞かせることは、非認知能力向上に多方面で役立ちます。
子どもがストーリーをイメージし、登場人物に共感することで、思考力や情緒面の発達を促します。
絵本のイラストが想像力を刺激し、お話を最後まで聞くことで忍耐力や達成感を養うことができます。
集中して読みたくなる、子どもの関心を引く絵本を用意することで、非認知能力の向上が期待できるでしょう。
どれも非認知能力として伸ばしたいことばかりです!
>>赤ちゃんの成長をサポート!ファーストブックおすすめ10冊はこちらからご覧ください
STEAM教育
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の頭文字を組み合わせた教育手法です。
これらの5つの分野を総合的に学習することで、幅広い能力を育成することを目指しています。
例えば、下記のようにSTEAM教育は非認知能力の向上において多くの面で価値があります。
STEAM教育で向上する非認知能力の例
- 科学(Science):自然現象や化学反応を通じ、原理を知ることで科学的な問題への洞察力が深まる
- 技術(Technology:現代に欠かせないデジタルやプログラミングのスキル、知識が身に付く
- 工学(Engineering):設計や制作、修理を通じて、より良く工夫する力が付く
- 芸術(Art):創造性や表現力が向上し、センスが育つ
- 数学(Mathematics):論理的思考や分析能力が向上する
どの分野も学んでほしいですが、どう取り入れればいいですか?
普段の遊びで取り入れることができます。例えば、積み木やブロックで建物を作ることも工学や科学の基本的な概念を理解する第一歩!
STEAM教育につながる遊びの例
- 積み木、レゴブロック
- 色あそび
- センサリープレイ
絵を描いたり物語を作ったりする活動は芸術にあたり、言語能力の向上にもつながります。
赤ちゃんや乳幼児さんは、センサリープレイを通じてSTEAM教育に触れることができますよ。
幼児期からできるSTEAM教育については、下記の記事で詳しくまとめています。
>>幼児期からできるSTEAM教育については、こちらをご覧ください
子どもの非認知能力アップのために大人ができること
子どもの非認知能力を育てるために、大人が気を付けるべきことについて解説します。
大人が気を付けるべきこと
- 子どもと関わる時間を増やす
- 前向きな声をかける
- 自信を育むチャンスを作る
- 健康面のサポート
上記の具体的な教育方法とあわせて、意識的に実践してみてくださいね。
子どもと関わる時間を増やす
子どもと関わる時間を増やしましょう。
一緒に過ごす時間を作ることで、子どもは心の安全基地となる大人を認識できます。
コミュニケーションを大切にしながら、子どもが安心できる時間を作ってくださいね。
前向きな声をかける
子どもが困難や課題に直面しているときは、あたたかい心で前向きな方向に導いてあげましょう。
もし子どもがくじけそうになったり、ルールを破ってしまったりしても、根気強く声をかけて支えてあげたいですね。
子どもの気持ちに理解を示していることを伝えるだけでも、子どもは安心感を得ることができます。
共感してそばにいることで、「親は自分の味方をしてくれる」と感じ、大きな安心感と信頼感につながります。
子どもがくじけず粘り強く取り組む力を身につけるために、子どものころの周囲のサポートは大きな意味があります。
自信を育むチャンスを作る
子どもに挑戦の機会を提供し、成功体験を積んで自信をつけさせることも大切です。
小さいうちは大人が難易度をコントロールしたり、大きくなってきたら一緒に目標を立てたり、子どもがやり遂げた実感が得られる環境を作っていきましょう。
健康面のサポート
子どもの健康面でのサポートは、非認知能力の発達にもとても重要です。
特に、睡眠は成長ホルモンの分泌や記憶の定着に欠かせない要素であり、十分な睡眠を確保することが大切です。
きちんとした生活リズムを定着させるには、大人の手助けが必要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、そして良質な睡眠を心がけることで、子どもの健康はもちろん、心を安定させる助けとなり、自信を持って問題解決に取り組む力を育みます。
子どもたちが安心して、遊びながら学ぶ環境を、大人がサポートすることで実現しましょう。
まとめ
子どもの非認知能力を伸ばす方法は、モンテッソーリ教育の実践やごっこ遊び、プログラミング学習など多岐に渡ります。
大人は子どもとの関わりを大切にし、時間を作ることが重要です。
また、大人が自分を大切にし、心身健康でいることは、子どもたちにとっても良いお手本となります。
健康でいることで子どもたちをより効果的にサポートできるだけでなく、自己尊重と自己ケアの大切さを日々の行動を通じて示すことができます。
大人が適切な役割を果たし、子どもとのコミュニケーションを大切にすることで、子どもの非認知能力の育成に貢献することができますよ。
大人も子どもも元気に過ごして、たくさん話すことが何より大切ですね!