おうちで簡単にはじめるモンテッソーリ教育!おうちモンテのポイントと実践方法を解説。
子どもの成長をより自然で効果的に促すための教育法、モンテッソーリ教育。
その手法を自宅で手軽に取り入れることができる”おうちモンテ”についてご存知でしょうか?
おうちモンテを実践することで、子どもの自己教育力を育み、家庭の中でもたくさんの成長の機会が生まれます。
この記事の内容
- “おうちモンテ”とは何か
- 環境の整えかた
- 日常生活での取り入れ方
- 年齢別おうちモンテおもちゃ
おうちモンテを導入するためのポイントについて詳しく解説していきます。
主に100円ショップで手に入る材料を使った、お手軽おうちモンテおもちゃも紹介しますので、最後まで読んでみてくださいね。
子どもの成長をサポートするために一緒に学びましょう!
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育は、子どもたちが自ら学ぶ喜びを大切にする教育スタイルで、20世紀初めにイタリアの医師で教育者でもあるマリア・モンテッソーリさんが生み出しました。
この教育では、子ども一人一人の成長のステップや関心に合わせて、それぞれに合った学び方を大切にしています。
子どもたちは自分の好きな活動を選んで、自分のペースで進めることができ、これにより自分で物事を管理する力や自立心が育っていきます。
「子どもたちは自分で学ぶ力を持っている」という考え方に基づいているんですよ。
日本での普及は?
この教育方法は、日本でも近年注目を集めていて、幼児教育を中心に採用する幼稚園や保育園が増えてきています。
また、家庭での育児においても、モンテッソーリ教育を取り入れる家庭が増えており、子どもの自発的な学びや創造的な活動を支援するためのモンテッソーリグッズが人気を集めています。
モンテッソーリ教育って、専用の道具や木製のおもちゃで取り組むイメージです。
専用のおもちゃや教具を使わずに取り組むこともできます。大切なのは、環境を整え、自立や独立を支援することです!
おうちモンテとは
おうちモンテとは、自宅で手軽にモンテッソーリ教育を実践する方法です。
子どもの自己教育力を育むことを目指すモンテッソーリ教育のエッセンスを、おうちで取り入れながら子育てを行います。
おうちで取り入れるのは、どういったことを意識すればよいですか?
自由に、自分の興味に合わせて、納得いくまで繰り返し行動できるように見守ることが大切です!
おうちモンテ、おさえたいポイント
- おもちゃやグッズを自分で選んで手に取れる環境にしておく
- 日常生活でできることは子ども主体に行う
- 自分でとことん突き詰めることができるよう、見守る
- 子どもの活動を遮らなくて良いように安全を確保する
- 大人の関わりは最小限に
おもちゃやグッズを用意するだけでなく、子どもとの関わり方にも重点を置いて取り組みましょう。
子どもが遊びや活動に集中できるよう、大人の関わりは最小限に。
子どもの心を尊重し、できるだけ見守りに徹します。
おうちモンテ、環境の整えかた
おうちでモンテッソーリ教育を実践するためには、子どもが自由に、自主的に行う活動を制限しないことが大切です。
また、大人の手伝いがなくても一人で行動できるような環境が理想です。
おうちモンテを始める際には、子どもが活動に集中しやすい環境を整えることが大切です。
おうちモンテ、自宅を整えるポイント
- 日常に必要なものは子どもが手が届く場所に
- 子どものサイズに合わせる
- 学びにつながるおもちゃを用意する
必要なものは手が届く場所に
子どもが取り出しやすいサイズの棚や引き出しを準備し、必要なものは手が届くところに置きましょう。
お部屋の棚は、仕切りが少なくシンプルなデザインのものがおすすめです。
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乱雑にならないよう置き場所に余裕をもって、子どもが自分で自由に出し入れできるようなお部屋づくりが理想です。
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子ども向けの製品ではない棚など、角が処理されていないものの場合は、コーナークッションなどで事前にガードしておきましょう。
子どものサイズに合わせる
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お部屋の中には、子どもが一人で座れる高さのテーブルや子ども用デスクを準備して、集中できるスペースを作りましょう。
子どもが自由に動き回れる環境が整い、自立につながります。
これは、自信を育み、学びへの意欲を高めるためにもとっても重要です。
一時置き場を作っておく
おうちモンテの環境において、子どもが活動を中断しなければならない時のために、おもちゃ棚の一角などに一時置き場を設けておくと便利です。
モンテッソーリ教育では、子どもが一つの活動に集中できる環境が理想とされていますが、実生活では登園時間や食事、就寝時間といったスケジュールに合わせる必要があります。
このスペースを整えることで、子どもは自主性を持って活動と日々のルーティンのバランスを取ることができます。
やむなく作業を中断する場合に一時置き場があると大活躍しますよ。
やりかけのパズルやブロックなど、再開しやすいのが良いですね!
日常生活での学び
モンテッソーリ教育では、日常の生活の中での活動を大切にしています。
子どもが自分の手で行える活動を取り入れることで、自己成長や自己主張を発揮することができます。
おうちモンテ、日常生活でできる活動の例
- 食事の準備
- 部屋の整理整頓
- 身だしなみ
- 植物のお世話など
ここでも環境を整えるのが重要なポイントです!
どんなことができますか?
食事の準備
配膳などの準備や料理の盛り付けは、毎日繰り返し行える、子どもが参加しやすい活動の一つです。
このような活動を通じて、子どもは家事への参加を楽しみ、手先の器用さやチームワークを自然に身につけることができます。
配膳などの準備
テーブルを拭き、お箸やお茶碗を準備する、など簡単なことから任せてみましょう。
毎日準備する食器類は、子どもが出し入れできる引き出しやトレイにまとめておくのがオススメです。
料理の盛り付け
料理をお皿に盛りつけたり、取り分けたりする作業はおうちモンテにぴったりです。
これは、モンテッソーリ教育の「あけうつし」活動と似ています。
「あけうつし」とは、一方の容器に入っているものをもう一方に移すシンプルな活動で、手と目の協調を育てるのにとても役立ちます。
火傷やケガに注意して、安全に気を付けて始めてみてくださいね。
部屋の整理整頓
おもちゃや絵本など、それぞれの置き場所をあらかじめ決めておき、子ども自身でお片付けできるようにします。
また、子ども用の掃除グッズを用意して掃除も任せると、自立心と責任感が育ちますよ。
身だしなみを整える
洋服やハンカチなどは子どもの手の届く場所に置き、子どもが自分で身支度できるよう環境を整えましょう。
これにより、自立心と自己管理のスキルが育ちます。
【楽天市場】天然素材 モンテッソーリ家具 子供用ワードローブ子どもが一人でコーディネートすると、季節はずれのものをチョイスしたり、お外あそびに出かけるのにプリンセスになっていたりすることってありますよね?
子どもが選んだものに口出しすることは避けたいので、大人がある程度チョイスしたものをワードローブに準備しておくのがオススメです。
自分で決めることで納得感を得て、自己決定力を育むことができます。
洋服は気候に合わせたものなど、あえて選択肢を整理しておくとスムーズですよ。
子ども一人でも迷わずにコーディネートできますね!
年齢別のおしごととおすすめ教具
モンテッソーリ教育においての「おしごと」は、子どもたちが教室で行うさまざまな活動やタスクのことを指します。
子どもが自分で遊びながら学ぶために特別に設計された「教具」と呼ばれる道具を使って活動を行います。
「教具」とは
子どもが自分で遊びながら、自然にスキルを身につけることができるようにデザインされた道具やおもちゃ
「教具」というと難しく感じますが、子どもが学びを楽しむためのおもちゃや道具のことを言います。
こういったおもちゃはよく見かけますね!
玉落としおもちゃを使って、手と目の協調を発達させたり、穴に玉を落とすことを繰り返しながら集中力と注意力を高めます。
子どもは楽しく遊びながら、その過程で自然と学習が行われます。
教具は子どもたちに優しい学習のサポートツールなんですよ。
モンテッソーリ教育を取り入れられる知育玩具は、おもちゃのサブスクでもレンタルできます。
以下では、幼児期のおしごととおすすめの教具についてご紹介します。
0歳~1歳
- 視覚と触覚を刺激するおもちゃ
- やわらかい布製のブロックや、さまざまな質感を持つ布絵本など
- 色や形、質感を通じて感覚を育むおもちゃ、センサリートイなど
- 手と目の協調を促す教具
- 軽くて握りやすいデザインで音が出るラトル
- 玉落としおもちゃなど
1歳~2歳
- 手指の器用さを養うおもちゃ
- 棒通しなど、細かな動作を必要とするもの
- 色と形を組み合わせるおもちゃ
2歳~3歳
- 集中力と手先の器用さを育むおもちゃ
- 線をなぞるトレーシングボード
- 糸通しやボタン留め
3歳~4歳
- 数学的な思考や創造的な思考を刺激するおもちゃ
- 幾何学パズルなど図形を学べるもの
- 木製のおままごとセットなど
このように、年齢別に取り入れることで、子どもの成長に応じた学びを促すことができます。
ただし、子どもの興味や成長に合わせて選ぶことが大切です。
何をどう選んで良いのか、迷ってしまいます…
子どもの発達に合わせて知育おもちゃを選んでくれるおもちゃのサブスクサービスもオススメですよ!
年齢別おうちモンテ工作おもちゃ
主に100円ショップで手に入る材料を使った、手軽おうちモンテおもちゃを年齢別に紹介します。
工作といっても面倒な作業はほとんどありませんので、ぜひ作ってみてくださいね。
0歳~1歳
1歳~2歳
2歳~3歳
3歳~4歳
5. 子どもへの関わり方
子どもと適切に関わることは、おうちモンテにおいて重要な要素です。
モンテッソーリ教育でとても大切な、子どもへの関わり方を具体的に紹介します。
子どもを観察する
おうちモンテでは、何より子どもの好奇心を大事にしてください。
子どもが何に興味を持っているかを観察し、見守ってあげましょう。
集中しているときは静かに見守り、困っているときは優しく手助けしてくださいね。
子どもが興味を示さないときは無理に促さず、少し間を置いてから優しく誘ってみるなど、時には大人からのさりげない声かけが、子どもの興味を引き出すこともあります。
ほめるときの3つのポイント
お子さんが一生懸命に取り組んでいることには、その頑張りをしっかりとほめてあげましょう。
おうちモンテ、ほめるときのポイント
- 結果よりも、どう取り組んだか(努力や工夫)をほめる
- 「色使いが素敵だね!」など、具体的なことをほめる
- 「どうやって描いたの?」など、子どもの考えや感じたことを聞いてみる
子どものやり方や姿勢、努力に注目し、それをほめることで、子どものモチベーションを高めることができます。
上手なしかり方
子どもを適切にしかることは難しいですが、以下のポイントを心がけると効果的です。
おうちモンテ、しかるときのポイント
- 「ダメ」と言う代わりに、ポジティブな言葉を選ぶ
- お子さんが頑張っていることに目を向け、そこに注目する
- なぜその行動が良くないのか、理由をわかりやすく説明
- 感じていることを正直に伝える
例えば、本を破いてしまったときは、「本を破ると、読めなくなるよ。本は大事にしようね。紙を破りたいときは、こちらの紙を使おう。」と伝えてみます。
叱る理由(ダメな理由)を具体的に伝え、代わりになる行動を示してあげることで、子どもは理由を理解しやすく、受け入れやすくなります。
無理のない子育てを
おうちモンテは、子どもと一緒に楽しみながら無理なく取り組むことが大切です。
子育てに完璧はなく、大事なのは子どもとの毎日を大切にすることです。
子どもは自分のペースで成長し、自分なりの方法で学んでいきます。
間違いも成長の一部!お子さんのペースを尊重して一緒に毎日を楽しんでください。
まとめ
おうちモンテは、特別な教材がなくても簡単に始めることができます。
今回は、子どもの年齢に合わせた活動や、部屋の整え方など、役立つ情報をまとめて紹介しました。
これからは、子どもをよく観察して見守りを心がけてみます!
子どもを信じて、尊重することが大切ですね。(これがとってもむずかしい…!)
子育ては予測不可能なことが多くありますが、子どもとの貴重な時間を大切にし、リラックスして子育てを楽しむことを目指しましょう。